「保険って本当に必要なの?」
「毎月の保険料、もっと節約できないかな…」
こんな悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。確かに保険は万が一のときの備えとして重要ですが、必要以上に入りすぎると家計を圧迫してしまいます。
今回は、保険の必要性を見極め、賢く選ぶ方法を分かりやすく解説します。
1. 保険は「必要最低限」が基本
保険は 「自分ではカバーできないリスクに備えるもの」 です。
つまり、貯金で対応できるリスクなら、無理に保険に加入する必要はありません。
【具体例】保険が必要なケースと不要なケース
リスクの種類 | 具体例 | 保険の必要性 |
---|---|---|
死亡 | 子どもがまだ小さく、配偶者が専業主婦(夫) | 必要 |
死亡 | 子どもが独立し、貯金が十分ある | 不要 or 最低限 |
医療 | 貯金がほとんどなく、手術費用を払えない | 必要 |
医療 | 高額療養費制度を活用でき、貯金もある | 最低限でOK |
がん | がん家系で不安がある | 検討する価値あり |
がん | 十分な貯蓄があり、公的保障でカバーできる | 不要 |
2. 絶対に確認すべき「公的保障制度」
民間の保険に入る前に、公的保障を確認しましょう。意外と手厚いので、必要以上の保険に入らずに済むかもしれません。
(1) 高額療養費制度
病気やケガで医療費が高額になっても、自己負担は 約9万円程度 に抑えられます。
例: 100万円の入院費 → 高額療養費制度を使うと、自己負担は約9万円(収入による)
(2) 傷病手当金
会社員・公務員なら、病気やケガで働けなくなったときに 月給の約3分の2が最長1年半 もらえます。
(3) 遺族年金
一家の大黒柱が亡くなった場合、遺族に 年金が支給 されます。
3. 本当に必要な保険だけ選ぶ
(1) 必要な人が多い保険
✅ 掛け捨ての死亡保険(定期保険)
→ 子どもが小さい家庭向け。老後は不要なので、期間限定で加入。終身保険に比べて保険金額が大きく保険料が安い。
✅ 医療保険(最低限)
→ 入院時の出費に備えて、日額5,000円程度のシンプルなもの。
✅ がん保険(検討)
→ がんの治療は長引くため、貯蓄が少ない人は検討の価値あり。
(2) 不要なことが多い保険
❌ 貯蓄型保険(終身保険・学資保険)
→ 手数料が高く、投資としては効率が悪い。貯金やNISAの方が有利。
❌ 過剰な医療保険
→ 高額療養費制度があるので、過剰な保障は不要。
❌ 不要な特約
→ 入院一時金、先進医療特約などは本当に必要か慎重に判断。

4. 保険料を節約するテクニック
(1) 掛け捨てを選ぶ
→ 「貯蓄は貯蓄、保険は保険」 と分けるのが鉄則。
→ 余計な貯蓄型保険に入るより、NISAやiDeCoで運用したほうが有利。
(2) ネット保険を活用
→ 代理店を通さない ネット保険 の方が手数料が安く、保険料が安い。
(3) 保険を見直す
→ 子どもが独立したら死亡保険を解約 など、ライフステージに応じて見直しを。
5. 【結論】保険は「リスクと貯蓄のバランス」で決める
保険は「安心」を買うものですが、入りすぎるとお金の無駄になります。
✔ 貯蓄があるなら、保険は最低限でOK
✔ 貯蓄が少ないなら、死亡保険・医療保険は検討
✔ 貯蓄型保険より、NISAやiDeCoでの資産運用が有利
「何となく加入」ではなく、「本当に必要か?」を考えて選ぶことが大切です。
一度、自分の保険を見直してみませんか?